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管理職研修の選び方— 課題の症状から、必要な研修を決める

「管理職研修」と一口に言っても、役割と仕組みを学ぶマネジメント研修、人を動かす行動を学ぶリーダーシップ研修、指導の境界を判断するハラスメント防止研修では中身がまったく違います。いま組織で起きている症状から選べるように整理しました。

管理職研修は「役職に就いたから受ける」ものではなく、「いま起きている問題を解くために選ぶ」ものです。新任管理職の役割転換にはマネージャー育成研修(集合+現場実践)、目標管理の形骸化にはMBO研修(1日)、部下が育たない・辞めるにはリーダーシップ研修(1日)、指導の萎縮にはハラスメント防止研修(半日〜1日)が対応します。複数の症状がある場合は、2日構成や伴走型にまとめるのが費用対効果の面でも有利です。

症状から選ぶ

新任管理職が「何をすればいいか」分からない

プレイヤーとして優秀だった人が昇格した直後に起きます。役割の切り替えができず、自分で仕事を抱え込むか、部下に丸投げするかのどちらかに倒れがちです。

向く研修マネージャー育成研修(集合研修+現場実践+振り返り)昇格前後に役割を疑似体験し、約3ヶ月の現場実践と振り返りで行動を定着させる伴走型。

目標管理(MBO)が形骸化している

期初に目標を書いて期末に評価するだけで、途中の進捗確認とフィードバックが無い状態です。管理職側が「目標の立てさせ方」を学んでいないことが原因の大半です。

向く研修管理職向けMBO(目標管理)研修SMARTな目標設定・進捗の追い方・評価面談の型を、管理職の立場で1日で組み立て直す。

部下が育たない・若手が辞める

指示はしているが任せていない、フィードバックが「ダメ出し」だけになっている、1on1が報告会になっている——といった関わり方の問題です。

向く研修リーダーシップ研修「示す・任せる・返す・支える」の4行動に分解し、自分のチームを題材に練習する1日研修。

厳しく指導したいがハラスメントが怖い

管理職が指導そのものを避けるようになり、結果として若手が放置される状態です。定義を知るだけの研修では、この萎縮は解けません。

向く研修ハラスメント防止研修(管理職向け)グレーゾーン事例で「指導とパワハラの境界」を判断する演習が中心。相談を受けたときの初動まで扱う。

チームがバラバラで会議で意見が出ない

個々は真面目に働いているが、チームとして助け合いや議論が起きない状態です。心理的安全性と、チームの目的の共有が抜けています。

向く研修チームビルディング研修チームの目的・役割・関係性を管理職が設計し直す。リーダーシップ研修との組み合わせが多い。

判断が遅い・決めきれない管理職が多い

情報を集めても決断に至らない、上に判断を投げる、という状態です。意思決定の型を持っていないことが原因です。

向く研修判断力・決断力研修判断と決断の違い、意思決定のプロセス、リスクの見方を1日で。行動科学の観点を加えることも可能。

研修の比較表

対象・主な内容・形式(日数)で整理しました。いずれも貴社の現場(開発チーム・営業組織・店舗など)に合わせて演習を置き換えます。

研修対象主な内容形式
マネージャー育成研修 昇格候補者・新任マネージャー 役割の疑似体験→約3ヶ月の現場実践→振り返り 集合研修+現場実践+振り返り
管理職向けMBO(目標管理)研修 管理職 SMART目標・進捗管理・評価面談 1日間
リーダーシップ研修 中堅社員〜管理職・リーダー候補 示す・任せる・返す・支える の4行動 1日間
ハラスメント防止研修 管理職(全社員向け構成もあり) 指導とパワハラの境界・相談時の初動 0.5〜1日間
チームビルディング研修 管理職 チームの目的・役割・関係性の設計 1日間
判断力・決断力研修 全階層(管理職向けにアレンジ可) 意思決定の型・リスクの見方 1日間

1日研修で終わらせないために

管理職研修で最も多い失敗は「良い話を聞いて終わる」ことです。行動を変えるには、研修で決めた行動を現場で試し、1〜3ヶ月後に振り返る場が要ります。NOBORIBA®のマネージャー育成研修はこの構造を最初から組み込んでいますが、単発の研修でも「行動計画を1つ決めて上司と共有する」「3ヶ月後に半日の振り返り会を置く」だけで定着率は変わります。

また、管理職だけを研修しても、経営層が目標管理や1on1を重視していなければ現場は変わりません。管理職研修の前に、経営層・部門長向けの短い説明会を置く構成もご提案しています。

よくあるご質問

Q. 管理職研修は何日間で行うのが一般的ですか?
単発のテーマ(目標管理・リーダーシップ・ハラスメント)は1日間が標準です。新任管理職の育成を目的にする場合は、1日の集合研修だけでは行動が変わりにくいため、集合研修のあとに約3ヶ月の現場実践と振り返り研修を組み合わせる伴走型をおすすめしています。
Q. リーダーシップ研修とマネジメント研修(管理職研修)の違いは何ですか?
マネジメント研修は「役割と仕組み」(目標管理・評価・労務・数字の管理)、リーダーシップ研修は「人を動かす行動」(示す・任せる・返す・支える)を扱います。新任管理職には両方が必要なため、MBO研修とリーダーシップ研修を2日構成にする、あるいはマネージャー育成研修に含める形が多いです。
Q. IT企業の管理職向けにアレンジできますか?
はい。開発チームのリーダーは「技術で引っ張る」から「チームで成果を出す」への切り替えが最初の壁になります。コードレビューでの伝え方、タスクの任せ方、1on1での技術相談の受け方など、開発現場の場面に置き換えた演習で実施します。営業組織向けには目標と行動量の示し方、同行後のフィードバックなどに置き換えます。
Q. 管理職研修に助成金は使えますか?
人材開発支援助成金の対象になる場合があります。訓練時間や実施形態で要件が変わるため、対象になる研修・ならない研修の考え方を「研修で人材開発支援助成金を使うには」にまとめています。計画届の準備に2〜3ヶ月かかるので、実施の3ヶ月前からご相談ください。

助成金の対象になる研修・ならない研修の考え方は研修で人材開発支援助成金を使うにはをご覧ください。

この記事で扱ったテーマは、以下の法人研修でご提供しています。いずれも貴社向けにカスタマイズできます。

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